今宵、フィッツジェラルド劇場で

あんたの話が面白いとは思わないんだけど、なんで笑っていたんだろの巻。

ロバート・アルトマン監督の最後の作品。これ、元セゾン劇場の前通ったときにポスター見て気になってたり。そしたら、かなりお安くDVD売っていたので購入。

いやー、じわじわくる映画ですな。長年続いた公開録音ラジオショーが、会社の形態が変わったために打ちきりになってしまう。その最後の公開録音をほぼリアルタイムで描いてるんですな。
この、最終回なんだけど、いつもと変わらずに演じきって終わらそうとする司会者が良いですな。いままで何も起こらなかったんだから、そのまま終わらそうという感じが。

でも、少しだけ色々なことが楽屋裏で起こっていて、でも舞台上は変わらないように続けていくというのが、色々考えちゃうなぁ。ショウビズ的なことも描いているんだろうけど、やっぱり人生を比喩してるんだろうなぁ。

この全体的に終わりというのを漂わせている映画が遺作になるというのも、運命めいたものを感じてしまいますな。

全体的には、そんな湿っぽい感じはほとんど無くて(ある事件を除いて)、最後までラジオショーを楽しんで終わらそうとする出演者達の楽しそうな姿を見る感じですな。
ただ、天使まわりの話がちょいとファンタジーな感じかな?
彼女は、結局なんだったんだろ? 

しかし、こういう感じのラジオショーというのはすごい贅沢ですな。
一度でよいから、見てみたいなぁ、こういうラジオ。

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]