BABEL

些細な嘘が人生を狂わせるの巻。

監督の前作「21g」が結構気に入っていたので見に行ったり。レイトショーで見たらほぼ貸し切り状態。確かに、万人受けする映画ではないわな。

3つの場所での出来事が色々な縁で繋がっているんだけど、実は同時進行ではない(時間がずれている)、って言うのがわかると、かなり分かりやすくなりますな。「21g」の時は、かなりシャッフルされてて最初はなんなのかわからなかったものなぁ。

しかし、メインの銃撃事件が進行しているモロッコはともかく、メキシコなんかはベビーシッターが息子の結婚式に行く話だし、日本編に至っては、聾唖の女子高生がちょいと粋がってる話だしどうなるんだろ?と思ったら、かなり意外な展開でしたよ、モロッコ!あの周りに建物のない砂漠っていうのはかなりの絶望感だなぁ…

ただ日本編は、主人公の設定からしてテーマを結構ストレートに描いてるんだろうけど、あの行動がよくわからないのですよ。日本人なんだけど、かなりアメリカ的というか。人のぬくもりが欲しいんだろうけど、唐突すぎてびっくりですよ。
特に、おとうさんとの関係とか深読みしようとすれば出来ちゃうしなぁ…

他の場所のキャラとかも暗喩的に表現してたりするし…

ただ、あんなにうれしくないヌードはシガニーウイーバー以来ですよ。つか、あれは怖い!あの刑事さんじゃなくても引きますよ(笑)

全体的には、些細な嘘がすれ違いを発生させ悲劇になるって感じで、面白い!って映画ではないんだけど、なんか心に引っかかる感じの映画。あっという間に終わった感じだし。

そして、今気がついた!あの銃を瓶に変えると「ブッシュマン」と同じような構造なのでは?
あっちはハッピーエンドだけどね(笑)

でも、刑事さんがもらったメモ、何が書いてあったんだろ?そこがすごく気になっていたり…

http://babel.gyao.jp/