放課後ローズ 警視庁第七捜査資料課

自家用ミニパトの修理費を犯人に請求せよの巻。

好きなんだけど寡作な作家、船越百恵の三作目。
前作「名探偵症候群」で、ゲスト出演してた鷺ノ宮瑠璃が主人公なのね。というか、一応警察の職員で刑事局長の娘さんだったのか!
「眼球蒐集家」も同じ世界なはずだから、この世界の警察は変な人しかいないのか(笑)
作品内にでてくる「資料警察」ってやっぱりあの番組のことだよな。
確かに、今回はテレ朝の深夜ドラマテイストな感じがしたなぁ。メインの三人だけじゃなく、犯人とか関係者とかも、何となくドラマにするときの俳優さんが想像できたり。
事件を解決するテイストも「眼球蒐集家」に近い感じで好み。前作は、面白かった物の、一人妄想劇場だったからなぁ。推理としては、どれがホントかみたいな突っ込み系だったし…

今回はキャラや動機は無茶苦茶だけど、事件自体はちゃんとしてたし、行き当たりばったりではない推理もしてたしね。

しかし、この人の作品、アニメ系のイラストとか付けると売れそうな感じ。キャラも立ってるし。

これで、もう少し速いペースで作品を発表してくれると良いんだけどなぁ。

放課後ローズ  警視庁第七捜査資料課 (カッパ・ノベルス)

放課後ローズ 警視庁第七捜査資料課 (カッパ・ノベルス)