ウィッシュルーム
ハードボイルドはご飯の時だけ笑顔の巻。
「アナザーコード」の制作チームのDSADV第二弾。「アナザーコード」はジュブナイルだっだけど、今回はハードボイルド。PC98で「カサブランカに愛を」とか作ってた人たちだから今回の方がホームっぽい作りだったり。
鉛筆書きっぽい作画とか水彩っぽい塗りとか、あんまりDSぽくない画面も、ジャジーな音楽も、縦に持つDSも雰囲気作りになっていて、ペーパーバック読んでる気分になってくる。
話の方も過去を探す感じなんだけど、切なくほろ苦い風味がお気に入り。ハッピーエンドではないけど、希望も多少あるしね。
そしてなにより、無駄な人物がいないというか、全員何かしら関わってくるのが素敵すぎる! チュンソフトの「街」とか、三谷幸喜のお芝居っぽいというか。
ストーリーは実は一本道なんだけど、色々なミニゲームイベントを上手いタイミングで入れていて、それを感じさせないところなんかはさすがだなぁ。
登場人物への質問の2択は、どっち選んでも大丈夫なんだけど、油断したところでゲームオーバーな選択肢を忍ばせてきたりと、適度な緊張感を保つ工夫は、長年ADVを作ってきたスキルなんだろうなぁ。
ミニゲームも、簡単な物から、DSの機能を考えないとクリアできない物まで用意されていて飽きなかった。ADVって、単調作業になりやすいんだけど、そうならないのよね、これ。
いやー、総プレイ時間は12時間くらい。自分にとっては程良い感じ。あんまり長いと忘れちゃうのよね、最初の方。
キャラクターは、どの人も魅力的なんだけど、自分的にはレイチェル一押し! 電話越しでしか出てこないけど、ああ言うキャラ好きにとっては堪りません。声がつくとしたら田中敦子でお願いします。
でも、これでハイド達の物語が終わってしまうのは寂しいので、違う事件で活躍させてくれると良いんだけど。JBハロルドシリーズみたいに。そのときはルイスもお願いします。でも、新しい相棒っぽいのが出来たから、オッサンは退場なのかな(笑)
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2007/01/25
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