彼女は存在しない
実は、発売日に買ってるんだけど、積読コーナーに置きっぱなしだったのを、ようやく読んだり。
浦賀氏の作品を読むのは、これが初めてなんだけど、素晴らしい。完全に騙されました。これ読み直すと確かに、そうなりますな。
しかし、かなりトリッキーな作品なのに、切なく悲しいストーリーになってるのはすごい! 最後、電車で読んでたんだけど、泣きそうになってやばかった。「騙された!」って思っているのに、キャラクターに対して悲しくなってくる感情が沸いてくるって言うのは、余りなかったからなあ。驚きとストーリーが両立していて良い感じ。これは我孫子武丸の「殺戮に至る病」に近いかも。
うーむ、浦賀氏の過去作品も読んでみるかなぁ。
- 作者: 浦賀和宏
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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