彼女は存在しない

実は、発売日に買ってるんだけど、積読コーナーに置きっぱなしだったのを、ようやく読んだり。

浦賀氏の作品を読むのは、これが初めてなんだけど、素晴らしい。完全に騙されました。これ読み直すと確かに、そうなりますな。
しかし、かなりトリッキーな作品なのに、切なく悲しいストーリーになってるのはすごい! 最後、電車で読んでたんだけど、泣きそうになってやばかった。「騙された!」って思っているのに、キャラクターに対して悲しくなってくる感情が沸いてくるって言うのは、余りなかったからなあ。驚きとストーリーが両立していて良い感じ。これは我孫子武丸の「殺戮に至る病」に近いかも。

うーむ、浦賀氏の過去作品も読んでみるかなぁ。

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)