パプリカ

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天才科学者、時田は開発した他人の夢の中に入れる「DCミニ」が何者かに奪われた。周囲の人間が次々に被害に遭う中、サイコセラピストの千葉敦子は夢探偵「パプリカ」となって、調査に乗り出すが…

今敏監督の第4長編映画。これがまた、文句なしに面白い!
今監督といえば、夢と現実が曖昧になったり、瞬時に切り替わるカットワークをよく使うけれど、今回は題材から夢なので、それの集大成な感じ。

夢の中のパレードの本当に悪夢な感じとか、映像美が今回凄く楽しい。
キャラクターも、リアルなんだけどマンガっぽい要素が多分にあるキャラデザで、時々ものすごく生っぽい動きをするかと思えば、時田みたいなアニメ的な動きをするのもいて、画面が凄いにぎやか。
ラストの、夢が現実を浸食しはじめる下りは、その作画と音楽が相まって、にぎやかで面白いんだけど、薄ら怖いという、素晴らしいシーンになってたり。

今までは、今監督の作品、面白いんだけど地味って感じだったけど、今回は全体的に華やかな感じ。だからか、筒井康隆と一緒に声優として出てたり(キャラデザがそっくりだったので、笑ってしまった)色々とお遊びがちりばめられていて、今までの作品よりも、取っつきがよいかも。

しかし、白衣好きには、パプリカよりもあっちゃんの方が魅力的だったり。凄く良い人だしね。「容姿は関係ないって言っても限度があるわよ」には爆笑したけど。