消えた探偵

同じ扉をくぐらないと、異世界へと飛んでしまうスティーブ。ある日、殺人事件の現場を見てしまったが為に、窓から突き落とされてしまう。犯人と被害者は誰なのか? 

てなかんじの秋月涼介氏の最新刊。いや、これはやられた!精神病棟で、妄想なのか現実なのかも分からない感じで進んでいってると思ったら、最後にどんでん返しが!
ページが進んでも、事件が起こらないと思ってたら、そういうことなのね。ただ、謎解きの部分が急に出てきた感じもするけど、確かに読み直すとそうですな。

出てくるキャラクターも、みんな癖がありすぎて、誰を疑えばいいのか全くわからないところもいい。アリシアは、良きツンデレですな。ただ、そう考えると全く持って報われない…

最後の章の冒頭で、だから「消えた探偵」なのかと思ったら、最後のページでホントの理由が出てくるとは! 他の作品もそうだけど、何回もサプライズが用意されていて、最後まで気が抜けないなぁ。

消えた探偵 (講談社ノベルス)

消えた探偵 (講談社ノベルス)