白い花の舞い散る時間

とある進学塾のチャットで知り合った5人が、夏休みに合宿をしようと計画する。しかし、合宿場所である「紫草館」には、4人しか集まらなくて…

と言う感じで始まるこの話。外伝の方を先に読んでたんだけど、気にならないくらい良かった!
 こなかったのは誰なのか、この人達のホントのチャット名はなんなのか? この合宿を計画したアイリスはいるのか、いないのか? なんて言う些細な謎を解いていく話かと思っていたら、大どんでん返しが! そうだよなぁ「盤上の四重奏」のエピローグがやけに壮大でこっちにも外伝の主人公「都」の名前が出てきてるから、そのままじゃ終わらないとは思っていたけど、まさか、そんなことになるとは!

途中、みんながチャットでも明かさなかった自分の中にためていた事(家庭のこと)を話し始めたときに、宗教について出てきてから、この話の雰囲気ががらっと変わったもんなあ。

言い方が悪いけど、コバルトにしておくのが、もったいない! れっきとしたミステリなんだけど、ノーマークなんじゃないかなぁ。いや、久々に辺りをひきました。

逆な読みかたなんだけど、外伝のキャラの子供達がどのキャラなのか、考えながら読むのも楽しかったなぁ。

このシリーズではないらしい、既刊も買っちゃおうかなぁ(笑)

白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)

白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)