白い花の舞い散る時間
とある進学塾のチャットで知り合った5人が、夏休みに合宿をしようと計画する。しかし、合宿場所である「紫草館」には、4人しか集まらなくて…
と言う感じで始まるこの話。外伝の方を先に読んでたんだけど、気にならないくらい良かった!
こなかったのは誰なのか、この人達のホントのチャット名はなんなのか? この合宿を計画したアイリスはいるのか、いないのか? なんて言う些細な謎を解いていく話かと思っていたら、大どんでん返しが! そうだよなぁ「盤上の四重奏」のエピローグがやけに壮大でこっちにも外伝の主人公「都」の名前が出てきてるから、そのままじゃ終わらないとは思っていたけど、まさか、そんなことになるとは!
途中、みんながチャットでも明かさなかった自分の中にためていた事(家庭のこと)を話し始めたときに、宗教について出てきてから、この話の雰囲気ががらっと変わったもんなあ。
言い方が悪いけど、コバルトにしておくのが、もったいない! れっきとしたミステリなんだけど、ノーマークなんじゃないかなぁ。いや、久々に辺りをひきました。
逆な読みかたなんだけど、外伝のキャラの子供達がどのキャラなのか、考えながら読むのも楽しかったなぁ。
このシリーズではないらしい、既刊も買っちゃおうかなぁ(笑)
- 作者: 友桐夏,水上カオリ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 文庫
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