盤上の四重奏

エリート進学校に入った、都は、家の関係か、いつも誰かに狙われていた。誰が敵で、味方なのか? 仲良くしつつも、思いは錯綜して…

な感じの、コバルト文庫。マリ見てシリーズ以外のコバルトは久々に買ったなぁ。
とある、ネットでの書評を読んで興味を持ったんだけど、これは大当たり!
「リリカルミステリー」って何よ? と最初は思っていたんだけど、読後はそれ以外のジャンルはないなと思ってしまった(笑)

事件らしい事件は、実は起こらず、なにがどう謎なのかをはっきりとは提示されないんだけど、読んでいくうちに、謎と解がほぼ同時進行で解っていくところなど気持ちがいい。
主人公というか、語り部の「都」もなんか凄い家のご息女だということくらいしか分からず、近づいてくる子達も、意外な形で仲間だったり、裏切ったりと油断がならない。

でも、完全無欠っぽい「都」も、意外とドジだったり、子供っぽくむくれたりするのが、可愛かったりして(笑)

しかし、これ、後書きで知ったんだけど、作者の一作目の外伝だったのね。知らなくても、全く気にならないほど面白かったんだけど、エピローグとか意味深だったので、気になるー!

で、早速買ってきたり(笑) 早く読まないと!