ウロボロスの波動
2100年に発見されたブラックホールを利用するために設立されたAADDを巡る事件を年代ごとに追っていく短編集。
作者の、ガンダムゲーム系のノベライズが好きなので買ってみた一冊。
いやあ、おもしろい! かなり理数的な要素を含んだSFなんだけど、それを物語に上手く組み込んであるから、あんまり気にならない。でも、最後まで読んでいくと、何となくだけど、人類がどういう物で、なにをしているのかが、分かるようになってる。
前の話に出てた人達が、歳をとって登場したりするのも、何となく楽しい。
自分は、最初の話から、もう鷲づかみ!AIとはどんな仕組みで人間を認識しているのか?をテーマに、かなりスリリングに物語が展開して、一気に読んでしまった。他も、意外な方法で暗殺を実行しようとする、殺し屋の話やら、エウロパで発見された龍の意外な正体とか、もうてんこ盛り。
でも、人類の宇宙への挑戦は、これからだ!みたいなところで終わってるのが残念。
どうしよう、文庫化待てないから、次回作買っちゃおうかなぁ…
- 作者: 林譲治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: 文庫
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