ボクのセカイをまもるヒト(2)

本人の知らないところでセカイの命運を握ることになってる少年の受難?を描く第二弾。

1巻の時もそう思ったんだけど、どんどんメタな話になっているなぁ。「電撃!イージス5」の時はほんのりメタ風味(つーかキャラの一人にメタを背負わせて解説させてる)だったんだけど、今回はいわゆる「学園異能バトル」ものの皮をかぶせて、キャラはどこまでも記号にしてる感じ。ミステリでいう「アンチミステリ」に近いのかな。アンチライトノベルとでもいうのかな。それは、あとがきにも徹底してたりして油断できない。

ミステリだと竹本健二の「ウロボロス」シリーズとか東野圭吾の「名探偵の掟」シリーズとか風味。でも、どうするんだろこれ?確かにメタでおもしろいんだけど、「涼宮ハルヒ」シリーズ読んで、いきなりこれに入ったら、びっくりするんじゃないか?ライトノベルといわれるのものの骨組みを作品中で露わにしてる話だしなぁ。

しかし、「閉じられたセカイ」といい、これといい、妙な方向にチャレンジャーなヒトだよな、この作者。